損を覚悟の意志決定2009/09/22 16:03

八ッ場ダムの建設中止問題に関する私見です。

1つの事項について意志決定をする場合問題になるのは、試算数字の揺れ幅と関連事項に対する影響です。

ダム建設で問題になるのは、実際の建設費が当初見積もりの10倍近い案件もあり、2倍3倍の違いで済めば少ない方という現実です。

ダム建設を中止することによって発生する費用は、おそらくほぼ正確に試算されるでしょう。しかも、地方自治体に払い戻される分担金は、国から見れば費用ですが、地方自治体から見れば収入ですので、全体から見れば+-=0です。
建設を継続した場合の建設費は、増加幅を50%~数倍の変数で覚悟しなければならないでしょう。

次に、関連事項ですが、
1つは住民の意識です。ダム個を観光資産にして村造りをするとのことですが、ダムが観光資源として自治体の経済を支えている例を私はしりません。手段が1つしかない場合、その1つを正しい手段として盲進することは悲劇以外のなにものでもありません。
時間を掛けてじっくりと住民と話し合い、真の地域振興策を構築することこそ地域再生の新政策になるでしょう。

もう一つの関連的な見方ですが、
国家レベルでの超長期的な視点です。
1つは、何時かは土砂に埋まるダムが100年単位の防災手法として絶対的なものであるかと言うことです。
また、環境技術の進歩は工場排水を水資源に変えました。ダムだけに頼らない水資源の確保をどうするかという視点です。
また、日本が観光立国となるために、100年後の自然はどのようであってほしいかという視点です。

損を覚悟の意志決定ほど、現実的な意志決定ははありません。
ここ何十年、利権まみれの大きな過ちを続けてきたのですから、損を覚悟の意志決定で未来への展望を開きたいものです、。