OECD生徒の学習到達度調査2009/06/02 21:52

・15歳(日本では高校1年生)が対象
・読解力、科学的リテラシー(識字力基、礎力)、数学的リテラシーの3分野
・日本では、無作為に選ばれた185学科、約6000人が参加
・平均点が500点、2/3が400点から600点の間に入るように換算
・2006年には57ヶ国(一部地域)が参加

日本の成績は次の通り
科学的リテラシー
 2000年 550点 2位
 2003年 548点 2位
 2006年 531点 6位

読解力
 2000年 522点 8位
 2003年 498点 14位
 2006年 498点 15位

数学的リテラシー
 2000年 557点 1位
 2003年 534点 6位
 2006年 523点 10位

以上のように低下傾向で、特に読解力の低下が著しい。

問題点を考察するに際して、問題を次記事に提示する。

PISA問題12009/06/02 22:07

(グラフとか表のない問題を選定)
・科学的リテラシー

「酸性雨に関する問題」

下は2500年以上前に、アテネのアクアポリスに建てられた女人像柱の写真です。、彫刻は大理石といわれる種類の岩石からできています。大理石は炭酸カルシウムでできています。
1980年に本物の彫刻はアクロポリス博物館に移され、代わりに複製が置かれました。本物の彫刻は酸性雨に浸食されつつあったのです
(アクアポリス像の写真)

(問1)
通常の雨は、大気中の二酸化炭素をいくらか溶かしているため弱い酸性となっています。酸性雨は、同様に硫黄酸化物や窒素酸化物の期待を溶かしているため、通常の雨よりも酸性度が強くなっています。
大気中の硫黄酸化物や窒素酸化物ほどのようにして生じたものですか。

<記述で答える>

「追加説明」
酸性雨が大理石に与える影響は、大理石のかけらを一晩、酢に漬けることによって確かめることができます。酢と酸性雨はほぼ同じ酸性度を持っています。大理石のかけらを酢に入れると、気泡が生じます。実験の前後で乾いた大理石の質量を調べることができます。

(問2)
酢に一晩中つける前の大理石のかけらの質量は2.0グラムでした。翌日、そのかけらを取り出して、乾かしました。乾いた大理石のかけらの質量はどうなっていますか。次のうちあてはまるものに一つ○をつけてください。

A 2.0グラムより小さい
B ちょうど2.0グラム
C 2.0グラムから2.4グラムの間
D 2.4グラムより大きい

(問3)
この実験を行った生徒たちは、大理石のかけらを、蒸留水にも一晩中つけてみました。実験にこの手順を含めるのはなぜですか?説明してください。
<記述で答える>

(問4)
次の項目についてどのくらい興味や関心を持っていますか。それぞれの項目ごとに、当てはまる番号(高い1、中くらい2、低い3、全くない4)に一つ○をつけてください。

a) 人間の活動で最も酸性雨の原因になっているのは何か知ること

b) 酸性雨を生じさせる放出を最小限にする技術について学ぶこと

c) 酸性雨によって被害を受けた建物の修理に使われる方法を理解すること

(問5)
次の項目について、あなたはどう思いますか。それぞれの項目ごとに、当てはまる番号(全くそうだと思う1、そうだと思う2、そうは思わない3、全くそうは思わない4)に一つ○をつけてください。

a) 古代遺跡の保存は、損傷の原因に関する科学的な根拠にもとづくべきである。

b) 酸性雨の原因についての意見は、科学的な調査にもとづくべきである。

PISA問題22009/06/03 15:39

・科学的リテラシー

「メアリー・モンタギューに関する問題」

次の新聞記事を読んで、以下の問に答えてください。

予防接種の歴史
メアリー・モンタギューは、美しい女性だった。彼女は1715年に天然痘にかかり、病気は治ったものの、体中にあとが残ってしまった。1717年、メアリーがトルコに住んでいた時、当地で一般的に行われていた接種方法を目にした。この治療法は、健康な若者の皮膚に傷をつけ、その傷に軽い天然痘を感染させるものだった。その若者はその時に病気にかかるが、ほとんどの場合、軽い症状のものだった。
メアリー・モンタギューは、この接種方法を安全だと信じ、息子と娘に接種を受けさせた。
1796年、エドワード・ジェンナーは。天然痘の抗体を作るため、天然痘に似た牛痘の接種を行った。天然痘の接種に比べて、この治療は副作用が少なく。接種された人からは他の人にうつらなかった。
この治療法は予防接種として知られるようになった。

(問1)
どのような病気に対して予防接種は有効ですか。次のうちあてはまるものに一つ○をつけてください。

A 血友病のような遺伝性の病気
B 小児麻痺のようなウイルス性の病気
C 糖尿病のような体の機能不全による病気
D 治療方法のない病気

(問2)
動物や人間は、一度細菌性の病気に感染し、それから回復すると、通常は同じ細菌によって病気になることはありません。
それはなぜですか。次のうちあてはまるものに一つ○をつけてください。

A 体が、同じような病気の原因となるすべての細菌を死滅させるため。 
B 体が、同じ種類の細菌が増殖するまえに、それを死滅させる抗体を作ったため。
C 赤血球が、同じような病気の原因となるすべての細菌を死滅させるため。 
D 赤血球が、同じ種類の細菌を捕らえ、体から排除するため。

(問3)
インフルエンザの予防接種は、特に小さな子供や老人が受けるようにすすめられていまう。その理由を一つあげてください。

<記述で答える>

(問4)
次の項目について、あなたはどう思いますか。それぞれの項目ごとに、当てはまる番号(全くそうだと思う1、そうだと思う2、そうは思わない3、全くそうは思わない4)に一つ○をつけてください。

a) 新種のインフルエンザに対するワクチンを開発する研究に賛成だ。
b) 病気の原因は、科学的な研究によってのみ特定できる。
c) 病気に対する従来と異なる治療法の効果については、科学的な調査が必要だ。

PISA問題32009/06/03 17:01

・数学的リテラシー

「為替レートに関する問題」
シンガポール在住のメイリンさんは、交換留学生として3ヶ月間、南アフリカに留学する準備を進めています。彼女のは、いくらかのシンガポールドル(SGD)を南アフリカ・ランド(ZAR)に両替する必要があります。

(問1)
メイリンさんが調べたところ、シンガポールドルと南アフリカ・ランドの為替レートは次のとおりでした。

 1 SGD = 4.2 ZAR

メイリンさんは。この為替レートで、3000シンガポールドルを南アフリカ・ランドに両替しました。
メイリンさんは南アフリカ・ランドをいくら受け取りましたか。

<記述で答える>

(問2)
3か月後にシンガポールに戻る時点で、メイリンさんの手持ちのお金は3900ZARでした。彼女は、これをシンガポールドルに両替しましたが、為替レートは次のように変わっていました。

 1SGD = 4.0 ZAR

メイリンさんはシンガポールドルをいくら受け取りましたか。

<記述で答える>

(問3)
この3か月の間に、為替レートは、1SGD につき 4.2 ZAR から 4.0 ZARに変わりました。
現在、為替レートが4.2 ZAR ではなく 4.0 ZAR になったことは、メイリンさんが南アフリカ・ランドをシンガポールドルに両替するとき、彼女にとって好都合でしたか。答えの理由も記入してください。
<記述で答える>





後にシンガポールに戻る時点で、メイリン

PISAの国別比較(2006年調査)2009/06/03 17:24

1位国、フィンランド、日本、OECD平均の成績比較です。
フィンランドの場合、総合点の高さだけでなく、レベル1以下、レベル1の低さが特徴です。


科学的リテラシー
              低い                 高い
       レベル1未満 1   2   3   4   5    6 
1位 フィンランド 0.5  3.6  13.6  29.1  32.2  17.0   3.9 %
6位 日本     3.2  8.9  18.5  27.5  27.0  12.4   2.6
OECD平均     5.2  14.1  24.1  27.4  20.3  7.7   1.3   



読解力
              低い                 高い
       レベル1未満 1   2   3   4   5    
1位 韓国    1.4   4.3  12.5  27.2  32.7  21.7
2位フィンランド 0.8   4.0  15.5  31.2  31.8  16.7 
15位 日本    6.7  11.7  22.0  28.7  21.5  9.4 
OECD平均    7.4  12.7  22.7  27.8  20.7  8.6    



科学的リテラシー
              低い                 高い
       レベル1未満  1   2   3   4   5    6 
1位 台湾     3.6   8.3  14.3  19.4  22.4  20.1  11.8
2位 フィンランド 1.1   4.8  14.4  27.2  28.1  18.1  6.3
10位 日本     3.9   9.1  18.9  26.1  23.7  13.5  4.8
OECD平均     7.7  13.6  21.9  24.3  19.1  10.0  3.3